2017年09月22日

視点を変えると

皆様、こんにちは。

養成科では期末試験期間が終わり、後期に向けて準備しているところです。


前期期間中に行われた授業として、生理学実習を紹介したいと思います。

生理学実習は当校の目玉の一つでもある日本医科大学の協力によって行われます。

校内で行う実習と日本医科大学で行う実習があり、当校で行う実習は今まで学んだ生理学の復習的な意味も含め行い、日本医科大学では、医科大学の研究室ならではの実習を行います。


今回新たに、「プリズムメガネを用いた知覚学習と運動学習の違い」についての実習を行ないました。プリズムメガネで意図的に視角をずらし、目標に到達するまでの学習回数を調べていくもので、最初は目標とずれた位置に到達するが、回数を重ねると徐々に目標にピントがあっていきます。このような運動を体感し、その学習の姿を考察していくのが目的となっています。


一見鍼灸となんの関係もないようには感じますが、鍼の刺入や艾のひねりなど鍼灸学校入学当時は難しく感じられたことが、練習することで徐々に慣れていくと思います。これがまさにこの実習と同じなのではと思いますし、考察することによって、慣れていく動きというのは身体ではどのようなメカニズムで起こっているのかということがわかっていきます。関係ないようにみえますけど、視点を変えることによって新たに気付きが生まれます。そのように授業を展開していくのは教員養成科ならではでないでしょうか。


生理実習プリズム.jpg

生理実習プリズムA.jpg



このような授業に興味を持たれた方は是非、養成科への進路を考えてみてください。


教員養成科では

1014日(土)13:30〜 第1回入学試験があります。


興味を持たれた方は下記までご一報を

TEL03-3551-5751 養成科教務


個別相談も受け付けています。

posted by 教員養成科教員 at 14:44| Comment(0) | 日記

2017年08月08日

鍼灸科学の最先端

先日、教員養成科1年生の講義として、都立健康長寿医療センター研究所 堀田晴美先生内田さえ先生 にご登壇いただきました。


健康長寿医療センター研究所部長の堀田晴美先生は、海外にも多くの文献を投稿されているベテランの研究者です。主に「物理的刺激が自律神経系に及ぼす影響」について研究されており、臨床のヒントになる研究業績が数多くあります。


晴美堀田.png



先日、日本経済新聞紙上にて「東洋医学 WHOも注目」という記事の中ではりきゅうが取り上げられていましたが、この記事も堀田先生が解説されています。

(下の写真、クリックで拡大できます)


国民の鍼灸治療の受療率が低迷している中、科学的根拠となる地道な基礎研究の成果は、はりきゅうの普及率向上に繋がると考えられます。堀田先生の今回の講義は、腰痛・肩凝りのみならず、循環器系、泌尿器系など様々な疾病に臨床応用できるはりきゅうの可能性を示唆したものでした。2年生になれば卒業研究です。臨床にも、卒業研究にも繋がる貴重な講義でした。(大内)


東洋医学WHO注目記事.png


(平成29720日付:日本経済新聞)



内田先生は東洋療法学校協会教材『生理学』の筆者であり、鍼灸養成校の生理学教育に精通されていらっしゃいますが、現在も次々と鍼の生理学的機序に関する研究を発表されておられます。


先生が佐藤昭夫先生門下として鍼の研究に関わることになった経緯から、今回の講義では「自律神経系を機序とした鍼灸の効果機序」などの知見をご教示いただきました。


佐藤先生の研究でも有名な「鍼刺激による胃運動の変化(体幹部刺激で抑制、末梢刺激で亢進)」について、近年、実際の鍼灸治療においては腹部刺激で胃運動は亢進するのではないか、という意見が多いことを取り上げ、その機序についても内臓求心路のフィードバック抑制などから解説してくださいました。


最新の研究から得られた最新の知見に対し、学生との質疑も活発で、教科書では得られない立体的な知識として、学生に浸透していく様子が印象的でした。(橋本)


内田さえ.png




このように、東洋医学・西洋医学を問わず著名な先生方の知見に直接触れたり、意見交換ができる場として、本校の教員養成科は優れたネットワークを持っています。在校生にも他校の方でも、あはき学を究めたい人にはうってつけの環境だと思います。3年間の学びの後、就職や開業をお考えの方が多いと思いますが、「進学」という第3の選択肢もあることに気付いていただければありがたく思います。
もし興味をもたれたら、お気軽に本校教員養成科までお問い合わせください。心よりお待ちしています。



posted by 教員養成科教員 at 10:13| Comment(0) | 日記

2017年07月24日

卒業研究中間発表会

こんにちは。暑い日が続きますがいかがお過ごしですか。


本日、教員養成科では10期生(2年生)の卒業研究中間発表会を行ないました。

各自で取り組みたいテーマを1年間かけて行う卒業研究。学内でのあはきに関する研究や大学医学部での基礎研究など研究テーマは多岐に渡ります。皆さん、今までの成果についてまとめて、しっかりプレゼンしてくれました。


中間発表.png



10期生が現在、取り組んでいる研究テーマは以下の通り。



@ 肩こりに対する手技療法と呼吸法の併用に

   よる身体へ及ぼす影響

    ‐吉田流あん摩術を用いての検討‐


A ラットXORの大腸菌発現系の構築


IDストレッチと吉田流按摩術との併用に

   おける筋硬度、柔軟性の変化について


あはき師を目指す学生の医療接遇に

   関する認識の実態調査


医療古典における勃起障害(ED)の概念と

   治療


ラット脳における血中レプチン投与

   応答性ニューロンの同定


F 主動作筋の円皮鍼刺激により拮抗筋の

   筋出力は向上するか?


施術着の色の違いが患者に及ぼす心理的、

   生理的影響について


H 足底部刺激が循環調節へ及ぼす影響


マウス網膜における高親和性コリン

   トランスポーター局在の生後変化


古典における非特異的腰痛と情志との

   関連性について


K 東京医療福祉専門学校における、

   あん摩マッサージ指圧師・はり師・

   きゅう師の教員養成施設卒業後の

   就労実態調査



研究テーマを決定し、研究デザインを描き、計画を練り、仮説通りに結果が出るか検証する。この一連のプロセスを行うことで、思考力、応用力が養われ、今後、臨床・教育に進むための自信が培われていきます。


臨床と研究は表裏一体。日頃、臨床で抱いている疑問など研究テーマは身近に転がっています。

養成科学生の斯界発展に繋がる研究成果が楽しみです!





posted by 教員養成科教員 at 15:47| Comment(0) | 記事