2015年09月28日

鍼灸マッサージの治効機序を考える授業

 先日、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美先生と内田さえ先生の講義が行われました。鍼灸やマッサージの治効機序として学校の教科書にたびたび登場する自律神経。先生方は自律神経分野の最先端の研究をされている研究のプロであり、体表刺激によって自律神経がどのような影響を受けるかを、とても解り易く詳細に解説して頂きました。マイクロコーンのような微細な刺激が脳に影響を及ぼしている可能性について、データを示しながらの授業は大変興味深く、卒業研究に取り組んでいる学生にはとても良い刺激になりました。先生方、どうも有難うございました!

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2015年09月04日

女性の視点からみた鍼灸治療


本日は、辻内敬子先生による「女性の視点からみた鍼灸」の講義が行われました。先生の主宰される女性鍼灸師フォーラムは、1990年代の女性の社会的役割変化に対し、女性の健康を東洋医学の立場からサポートするため、女性鍼灸師が相互に学習し知識を高める組織であるそうです。
女性の治療において特に注意を要する妊産婦への治療について、教科書では妊産婦への鍼灸治療が「受胎3ヶ月以内、分娩3ヶ月以内」に禁忌としている一方で、つわりや逆子への治療や、さまざまな不調に対しての治療機会はむしろ安定期よりも上記の期間に多くなる現状に対し、鍼灸師として根拠をもって治療にあたること、地域医療として産婦人科の医師と連繋をとる重要性を、ご自身のせりえ鍼灸室での症例や実例を元に細かく解説いただきました。また、施灸実技では、三陰交と至陰に受講者が自身に施灸し、その前後で身体のひねりや膝の屈伸などの運動を指標に変化を確認しました。受講生は素直に自分の身体が変化することに驚きましたが、そのまま一般の患者さんの感想になるわけで、こうして鍼灸治療に患者さん自身が積極的に参加しやすくなり、さらに治療効果が上がることを実感しました。

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先生のお話は終始柔らかく、かつ明瞭で患者さんもさぞ理解しやすいだろうと想像します。教育が教えるという上下関係を基本としながらも、立場に寄らず相互に教わることを理想とするならば、女性の視点を重視し、かつ理解しようとする姿勢であることが臨床も教育も円滑に行うことにつながると感じました。研究に臨床に教育にと他分野に活躍される辻内先生のお話は、養成科の授業として大変高度で重要なものとなりました。
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