本日、指圧療法の原点でもある「浪越指圧」の特別講義を開催しました。
講師は、教員養成科OBの 浪越雄二先生 と 大木慎平先生 。
まず、浪越雄二先生から浪越指圧の沿革および基本事項についてご講義頂きました。
今までの3年課程で学んできた「あマ指理論」の教科書にない内容が盛りだくさん!
指圧の原点に触れることができ、学生も大変興味を持って講義を傾聴していました。
国際的に認知されている指圧療法の火付け役は、紛れもなく指圧界の大御所、浪越徳冶郎先生です。徳冶郎先生の薫陶を受け、長年に渡り臨床実績を積まれてこられた雄二先生の話は力強く、説得力がありました。
鍼灸の受療率が低迷しているなか、どのようにして東洋医学の素晴らしさを啓蒙していくか、鍼灸師には大いに考えさせられる内容でした。
自身が行ってきた研究内容にも触れながら、研究の面白さについて解りやすい解説付きでお話くださいました。
指圧療法は鍼灸療法と比較して研究実績が乏しいため、今後、EBMが叫ばれるようになった時代背景より研究を進めていく必要があることについて説かれていました。
続く実技指導では、仰臥位における腹部の基本圧法についてご指導頂きました。
臨床に直接応用できる技術であり、指圧の奥深さを学生は身をもって体感することができたに違いありません。
手技療法にはさまざまなものがあります。本校の吉田流あん摩術もそのひとつです。同じ手技の刺激でも、刺激の種類の違いにより生体に及ぼす反応が異なる可能性があります。これらをテーマとした研究は臨床と直結する内容でもあるので、今後ますます推進していかなくてはなりません。
教員養成科では、鍼灸・手技療法のほか、様々な物理療法が生体に及ぼす影響について学びながら幅広い見識を身に着けていきます。このプロセスを踏むことで、臨床応用力がつき、患者さんへの柔軟な対応力を身に着けることができるのです。