2017年08月08日

鍼灸科学の最先端

先日、教員養成科1年生の講義として、都立健康長寿医療センター研究所 堀田晴美先生内田さえ先生 にご登壇いただきました。


健康長寿医療センター研究所部長の堀田晴美先生は、海外にも多くの文献を投稿されているベテランの研究者です。主に「物理的刺激が自律神経系に及ぼす影響」について研究されており、臨床のヒントになる研究業績が数多くあります。


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先日、日本経済新聞紙上にて「東洋医学 WHOも注目」という記事の中ではりきゅうが取り上げられていましたが、この記事も堀田先生が解説されています。

(下の写真、クリックで拡大できます)


国民の鍼灸治療の受療率が低迷している中、科学的根拠となる地道な基礎研究の成果は、はりきゅうの普及率向上に繋がると考えられます。堀田先生の今回の講義は、腰痛・肩凝りのみならず、循環器系、泌尿器系など様々な疾病に臨床応用できるはりきゅうの可能性を示唆したものでした。2年生になれば卒業研究です。臨床にも、卒業研究にも繋がる貴重な講義でした。(大内)


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(平成29720日付:日本経済新聞)



内田先生は東洋療法学校協会教材『生理学』の筆者であり、鍼灸養成校の生理学教育に精通されていらっしゃいますが、現在も次々と鍼の生理学的機序に関する研究を発表されておられます。


先生が佐藤昭夫先生門下として鍼の研究に関わることになった経緯から、今回の講義では「自律神経系を機序とした鍼灸の効果機序」などの知見をご教示いただきました。


佐藤先生の研究でも有名な「鍼刺激による胃運動の変化(体幹部刺激で抑制、末梢刺激で亢進)」について、近年、実際の鍼灸治療においては腹部刺激で胃運動は亢進するのではないか、という意見が多いことを取り上げ、その機序についても内臓求心路のフィードバック抑制などから解説してくださいました。


最新の研究から得られた最新の知見に対し、学生との質疑も活発で、教科書では得られない立体的な知識として、学生に浸透していく様子が印象的でした。(橋本)


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このように、東洋医学・西洋医学を問わず著名な先生方の知見に直接触れたり、意見交換ができる場として、本校の教員養成科は優れたネットワークを持っています。在校生にも他校の方でも、あはき学を究めたい人にはうってつけの環境だと思います。3年間の学びの後、就職や開業をお考えの方が多いと思いますが、「進学」という第3の選択肢もあることに気付いていただければありがたく思います。
もし興味をもたれたら、お気軽に本校教員養成科までお問い合わせください。心よりお待ちしています。



posted by 教員養成科教員 at 10:13| Comment(0) | 日記

2017年07月12日

教員養成科授業見学会・学科説明会

授業見学で入学後のイメージを掴もう!


海の日 717日(月・祝) 、鍼灸マッサージ

教員養成科の 授業見学会 です!


H30年度版募集ポスター.jpg

(クリックで拡大します)

祝日ですが当校では通常授業が行われているこの日、実際の授業を見学してもらうことで、入学後のご自身のイメージを掴んでいただきたいと思います。


臨床を究めたい方、教員を目指す方、ぜひ来校して体験してみてください!

既にあはき資格をお持ちの方、まだ在学中の方、どなたでも参加大歓迎です。


「平日は学校の授業があって行けない」

「休日の説明会は授業の見学ができない」

…という方にお勧めの一日です。



当日は学科説明・授業見学・個別相談を予定。

以下を参考に、鍼灸マッサージ教員養成科担当者までお気軽にお電話ください。

皆さんの来校を、心からお待ちしています!


 日 時:717日(海の日) 

                  13:001530前後

     (受付開始は12:40〜)


 対 象:あん摩マッサージ指圧師

     又は はり師・きゅう師の

          免許を取得済・所得見込の方  

  

 予約先:03-3551-5751 

     鍼灸マッサージ教員養成科 

     (受付は平日9:00〜17:00の間)



posted by 教員養成科教員 at 11:23| Comment(0) | 日記

2017年05月30日

東大病院での鍼灸施術のお話

こんにちは!教員養成科の大内です。


本日、東大病院のリハビリテーション・鍼灸部門主任の粕谷大智先生にお越し頂き、「病院での鍼灸治療の取り組み」についてご講義頂きました。


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チーム医療が台頭する中、今後ますます進むであろう鍼灸師と現代医療との関わり合いを考えるうえで、大変示唆に富んだ内容でした。


多職種連携を実践するにあたり、現代医学を基盤とした共通言語によるコミュニケーション能力を、私たちあはき師は向上させていかなくてはなりません。

また、鍼灸治療効果のエビデンスが、少しずつでありますが、研究機関等で解明されてきています。これに伴い、あはき師は患者さんやさまざまな医療従事者にEBMの提示をしていく必要性があります。



実技指導の時間には、後頭下筋群・肩甲背神経へのアプローチについて、触診・刺鍼・施灸方法を丁寧にご教授頂きました。


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(後頭下筋への効率的な触診方法)



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(施灸の注意点を真剣に聞く生徒達)



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(中斜角筋の施灸・後頭下筋群への刺鍼)


現代鍼灸では、いかに効率よく、正確に、狙った組織に刺激を入れることができるかが、最も大切なポイントとなります。つまり、基本的な刺鍼・施灸技術をしっかりと身に付けていることが非常に重要なわけです。




実技指導の中では、糖尿病患者に関する治療ポイントのお話も興味深かったです。糖尿病患者の随伴症状にもいろいろありますが、今回は白癬菌による「爪水虫」に対する施灸方法を実践して頂きました。10人に一人がいると言われている爪水虫。ぜひ、臨床現場で応用してみたいですね。


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本校の教員養成科では、臨床・研究・教育を柱にカリキュラムが構成されています。今回の講義を通して、研究がいかに臨床と直結しているかを、学生の皆さんに理解してもらえたのではないかと思います。


新しい科学的根拠を見出してこそ、鍼灸が世に受け入られ、社会に浸透していく可能性が出てくるわけです。


教員養成科で、臨床で思っていた疑問を研究にぶつけてみるのもよいでしょう。逆に、研究で得られた成果を臨床に応用するのもよいでしょう。


今後も、臨床力向上に繋がる講義が続きます!お楽しみに(^^)!














posted by 教員養成科教員 at 16:28| Comment(0) | 日記