2017年07月24日

卒業研究中間発表会

こんにちは。暑い日が続きますがいかがお過ごしですか。


本日、教員養成科では10期生(2年生)の卒業研究中間発表会を行ないました。

各自で取り組みたいテーマを1年間かけて行う卒業研究。学内でのあはきに関する研究や大学医学部での基礎研究など研究テーマは多岐に渡ります。皆さん、今までの成果についてまとめて、しっかりプレゼンしてくれました。


中間発表.png



10期生が現在、取り組んでいる研究テーマは以下の通り。



@ 肩こりに対する手技療法と呼吸法の併用に

   よる身体へ及ぼす影響

    ‐吉田流あん摩術を用いての検討‐


A ラットXORの大腸菌発現系の構築


IDストレッチと吉田流按摩術との併用に

   おける筋硬度、柔軟性の変化について


あはき師を目指す学生の医療接遇に

   関する認識の実態調査


医療古典における勃起障害(ED)の概念と

   治療


ラット脳における血中レプチン投与

   応答性ニューロンの同定


F 主動作筋の円皮鍼刺激により拮抗筋の

   筋出力は向上するか?


施術着の色の違いが患者に及ぼす心理的、

   生理的影響について


H 足底部刺激が循環調節へ及ぼす影響


マウス網膜における高親和性コリン

   トランスポーター局在の生後変化


古典における非特異的腰痛と情志との

   関連性について


K 東京医療福祉専門学校における、

   あん摩マッサージ指圧師・はり師・

   きゅう師の教員養成施設卒業後の

   就労実態調査



研究テーマを決定し、研究デザインを描き、計画を練り、仮説通りに結果が出るか検証する。この一連のプロセスを行うことで、思考力、応用力が養われ、今後、臨床・教育に進むための自信が培われていきます。


臨床と研究は表裏一体。日頃、臨床で抱いている疑問など研究テーマは身近に転がっています。

養成科学生の斯界発展に繋がる研究成果が楽しみです!





posted by 教員養成科教員 at 15:47| Comment(0) | 記事

2017年07月06日

産婦人科疾患に対する鍼灸

ご無沙汰しております!教員養成科の大内です。


婦人科疾患にも大いに活用できる鍼灸治療。今回は、今までに多くの女性患者を診てこられた、せりえ鍼灸室辻内敬子先生 をお招きして、産後ケア等について詳しくご指導頂きました。


辻内先生は臨床のみならず、研究成果の学会報告、婦人科に対する鍼灸治療の啓蒙活動などを精力的に実践されている先生であり、教員養成科の学生にはとても刺激のある授業となりました。


辻内講義.png



妊産婦の死因として自殺が多く、産後うつの影響が懸念されるなか、メンタルケアの充実を図ることが急務と言われています。そのような状況下、心理的ケアに鍼灸は応用できる可能性を示唆した研究も散見されます。胎内に赤ちゃんがいる場合、産後に赤ちゃんが母乳を摂取する場合など、お母さんはお薬の摂取を控えなくてはならないことがあります。鍼灸治療は化学薬剤で発生するような副作用などは考えなくて良い為、試してみる価値は大いにあります。


今回、産後の問題のひとつである乳汁分泌不足をテーマに採り上げて頂きました。鍼灸治療のみならず、心理的なアプローチも含めて幅広くご教示頂きました。


実技については、先生が日頃臨床で実践されている内容を惜しみなくご指導して下さいました。デリケートな産婦さんを診ていくには、鍼灸施術の技術面だけでなく、さまざまな心遣いが必要です。婦人科疾患に触れる機会が比較的少ない男子学生も、真剣な眼差しで取り組んでいました。



全身を診る.jpg

(腹部だけでなく全身の診方を徹底指導)



触診.jpg

(触診方法についての指導)


針.jpg

(優しい鍼施術の後、身体の反応を確認)



温灸jpg.jpg

(心地よい背部からの温灸施術)



辻内先生、貴重なお話いつも有難うございます。また、学会等でお会いしたときは学生ともどもよろしくお願い致します。


鍼灸マッサージ教員養成科の授業見学会は、7/17(祝)の13時からです。


参加ご希望の方はお気軽に、鍼灸マッサージ教員養成科までお問合せください。

連絡先は、03-3551-5751 です。お待ちしています。












posted by 教員養成科教員 at 12:26| Comment(0) | 記事