2016年06月17日

第65回全日本鍼灸学会(北海道)での活動

みなさん、暑い日が続きますね(^^;) 今年の全日本鍼灸学会は北海道での開催。少しでも涼しい所にいけると期待したものの、札幌はちょうど、よさこい祭りの開催で熱気ムンムン!
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今年も養成科の学生は学会に参加し、大きな収穫を得てきたようです。学会は魅力的な研究テーマがいっぱい。最新の情報をキャッチするには学会に参加するのがとっても効率的。さらに、他機関の研究者とコミュニケーションをとり、学術交流を図ることで、今後の臨床、教育、研究の発展に繋がっていく。学会は学生にとっては卒論研究テーマを模索するうえで大きなヒントが得られる絶好の機会です。
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本校養成科では、大内晃一先生(養成科教員)が鍼灸師養成施設のコミュニケーション教育の実態調査について報告しました。2001年より医学教育モデルコアカリキュラムの教育内容ガイドラインが示され、医師国家試験においてもコミュニケーション教育が重要視されてきたものの、鍼灸師教育ではコミュニケーション教育が必修化されておらず、今後の重要な検討課題です。

2期生の水上祥典先生(日本鍼灸理療専門学校教員)は卒後も精力的に研究活動を行い頑張っています。研究テーマは脈診訓練法の開発(第16報)で、学生時代に学んだ経絡治療がベースとなり、更なる古典の追求と臨床との関連性について究めながら教鞭をとっていて実に逞しい存在です。

7期生の上田恵介先生(京都仏眼鍼灸理療専門学校教員)は、橋本巌先生の指導のもと実施された「柳谷素霊と漢方医学の関わりについて-現在の東洋医学概念への繋がり-」をテーマとした研究の成果を発表しました。鍼灸界の大御所、柳谷素霊先生は多くの論文を世に遺してきました。そのなかでも鍼灸と漢方医学との接点について深く掘り下げて考察した研究は少なく、手前味噌ですが養成科として貴重な文献調査の報告ができたと感じています。
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学会でヒートアップした頭を冷やすためにビールでカンパイ\(^^)/ 懇親会は現役生とOB・OGが集まり、先輩後輩の絆を深める最高の場。臨床や教育現場で活躍されている先輩からの情報をゲットできるのも懇親会の魅力。養成科で過ごす2年間で出会う縁は貴重なもので、今後の人脈の広がりに繋がっていきます。学内に留まらず、学会や交流会を通して素敵な縁と出会えるよう願っています。
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今後も養成科では、積極的に臨床に貢献できる研究を行い、卒後、即戦力となるあはき師の育成を目指しています(^^)v

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2016年06月08日

日本医科大学での実習

教員養成科では実習がいくつかありますが、その一つ生理学系実習を紹介します。この実習は生理現象を実習を通して、体感し理解をしてもらうことを目的としています。今回はその中の生化学実習の様子を紹介します。この実習は当科の協力先である日本医科大学大学院の研究室で行われました。

生化学は酵素、物質代謝、遺伝子発現等の生命現象を引き起こす化学物質を解明する学問です。今回の実習では生化学で行われる研究手法の内、PCR法とタンパク塩析の実習をそれぞれ行いました。


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PCRは特定のDNAを増幅させることで様々な遺伝子疾患や出生前診断、遺伝子捜査に用いられています。実習では細胞からDNAを取り出し、そのDNAを増幅させ、目的のDNAの増幅に成功したか確認するという内容です。




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 もう一方のタンパク塩析は数種類のタンパク質から特定のタンパク質を析出させていく方法で、応用例としては、豆腐やバター、チーズの製造に用いられています。実習では鶏卵の卵白から特定のたんぱく質を取り出していくといった作業をし、後日結晶化したタンパクを顕微鏡で観察するという内容です。



どちらも難しく感じるかもしれませんが、指導されている先生が丁寧に教えて下さり、また関連した話をしながら進んでいくので、わかりやすく理解ができますし、大学院の研究室の一画で行うという緊張感はなかなか味わえない実習となってます。

posted by 教員養成科教員 at 16:56| Comment(0) | 日記

2016年06月07日

お灸は世界を変える!

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昨日、モクサアフリカの活動のチャリティー講演が本校で開催されました。講師は伊田屋ゆき先生。先生は年間通して約2週間しか日本に滞在しておらず、ほとんどは外国を飛び回っての生活。日本式の灸の素晴らしさを医療従事者に教授したり、モクサ活動の広報活動を行ったりと大忙しのなかでの講演実現となった。講演に至るまで橋渡しをして下さったのは、本校教員養成科の特別講師でもある美容鍼灸のパイオニアの北川毅先生。北川先生も伊田屋先生と同じく海外でもご活躍の斯界の有名人。

会場には、教員養成科の他、医療科も含め興味ある学生が大勢つめかけた。会場に入ってすぐ目を引くのが「お灸は世界を変える!」の垂れ幕。

 講演内容は、教員養成科学生にとって特に相応しい臨床、研究、教育の三分野がぎゅっと詰まった濃厚なもので、今後の仕事の方向性に大きなヒントを与えてくれた。

 結核で病んでいる方々をボランティア精神で治療に臨む。この心構えは治療家の原点である。一人の年間の結核の治療費が3000円ほど掛かるそうで、今回のチャリティー講演により多くの募金が集まることで多くの艾が購入でき、一人でも多くの結核患者が救えることを願ってやみません。

 臨床的には、たった足三里への灸、七壮のみである。これを指導し、根気よく続ければ驚くほどの効果が出てくる。お灸の研究で有名な原志免太郎博士は、灸の効能について多くの科学的根拠を残している。今回の伊田屋先生らによるモクサアフリカの精力的な活動も破竹の勢いであり、倫理委員会の厳しい状況下、マケレレ大学による灸のRCTの研究の実現に至った。この研究によると、薬剤のみより薬剤に灸を併用した方が感染率の減少や免疫機能に重要な役割を果たすCD4の増加が認められた。

日本の灸を世界に指導するだけでなく、忙しいなかこのような素晴らしい活動を全世界に発信している伊田屋先生の教育魂には頭が下がる思いである。「灸は世界を変える!」この含蓄ある言葉の意味をこの講演を通して多少なりとも理解することができました。

教員養成科の学生さん、将来、灸の素晴らしさを学生に伝えていきましょう!!

posted by 教員養成科教員 at 15:40| Comment(0) | 日記